介護施設に防犯カメラが必要な理由！利用者の家族・スタッフの不安解消へ

近年、介護施設において監視カメラの導入が進んでいます。

防犯カメラは利用者同士のトラブル防止や事故対策に効果があるとされていますが、本当に必要かどうか迷っている院長様・事務長様も多いでしょう。

そこで今回は介護施設に防犯カメラが必要な理由を紹介しますので、参考にしてみてください。

不法侵入を防止する

介護施設に不審者の侵入を許してしまった場合、金品・貴重品の窃盗に加えて、利用者・スタッフへ危害を加えられるかもしれません。

介護施設では面会にいらっしゃる家族や業者・関係者が出入りするため、怪しい人に気づきにくいのが現状です。

また、「介護施設に不法侵入する人はいない」といったイメージが強いのか、防犯意識があまり高くない施設が多いのも狙われる理由のひとつでしょう。

防犯カメラの設置は不法侵入を未然に防ぐための有効な手段です。

空き巣や強盗犯は事前に現場を確認しており、防犯カメラが設置されていた場合には犯行を諦める傾向があります。

• 玄関
• 受付
• 通用口
• 駐車場
• エレベーター
• 階段
• 廊下

などに防犯カメラを導入しましょう。

万が一侵入された場合にも、防犯カメラの映像を元に警察への情報提供も可能です。

人員不足をカバーできる

介護職員の仕事は多岐に渡り、利用者を見守るためには十分な人員が必要です。

人員不足が深刻な問題となっている現在、防犯カメラは職員の負担を軽減するためのツールとして役立ちます。

入居者の数に対して十分な職員を配置できない場合でも、防犯カメラによって施設全体を監視でき、不審な行動や緊急事態に迅速に対応できます。

さらに管理者・マネージャーなどがリアルタイムでスタッフの動きを把握することで、業務の効率化にもつながります。

防犯カメラのおかげで職員の負担を減らしつつ、施設内の安全性を高められるのです。

高齢者虐待を防止する

介護職員による利用者への虐待がニュースでよく話題になりますが、「うちは大丈夫」となんとなく思っていませんか？

虐待の主な原因は、介護に関する教育不足や人手不足だと考えられています。

若手スタッフが十分な教育を受けられないまま現場に入り、疲労やストレスがたまった結果、利用者を殴る・蹴るなど暴力をしてしまうケースがよく見られます。

介護業界の人手不足は深刻ですから、どの施設も無関係ではありません。

介護施設での高齢者虐待を防ぐためには防犯カメラの設置が有効です。

カメラが設置されていると、スタッフに「気をつけなければならない」という意識が働きます。

また、カメラ映像をチェックしていれば不適切な行動をしているスタッフを素早く発見できますし、大きな問題へ発展する前に対策が取れます。

防犯カメラは、高齢者虐待の防止としてぜひ導入したいアイテムです。

夜間徘徊を防止する

介護施設ならではの問題として、認知症患者の夜間徘徊（離設）が挙げられます。

「入居者が無断で施設から外出し、事故や事件に巻き込まれた」というニュースはよく見かけますよね。

こうしたトラブルは施設側の責任問題・信用問題になるケースもあるため、入居者の安全確保は大きな課題です。

防犯カメラを導入すれば入居者の行動を監視できますし、行動パターンを把握して対策を打つこともできます。

もし外出してしまった場合でも、「どこから出ていった」「どの方向に歩いていった」などが把握できるため、スピーディーに探し出せます。

また、「防犯カメラが設置されている」と入居者のご家族に知らせれば、安心してもらえるでしょう。

入居者の徘徊防止、そしてご家族の不安解消のために、防犯カメラ導入を検討したほうがよいでしょう。

利用者同士のトラブルを防止する

介護施設では、利用者同士のトラブルが発生することがあります。

例えば「テレビ・ラジオの音がうるさい」「陰口を言った、無視された」「暴力を振るわれた」など、内容はさまざま。

施設のスタッフがすぐに対処できればいいのですが、その場にいなければ事実確認が難しく、正しい対応も取れません。

そんな時も音声録音できる防犯カメラがあれば、利用者の発言や行動をあとから確認可能です。

特に、レクリエーションや食事を行う共有スペースなどへの設置がおすすめです。

トラブルが発生してもスタッフが迅速に対応できるため、利用者・入居者もより安心して過ごせるでしょう。

防犯カメラは、介護施設の安全・安心に欠かせないものと言えます。

転倒事故の対策につながる

介護施設は転倒・転落事故が発生しやすい場所です。

高齢の利用者は筋力低下・視力低下によって転倒しやすく、ちょっとした段差にもつまづいてしまうことがあるためです。

原因は他にも「ベッドや椅子の高さが合っていない」「手すりがついていない」などが考えられます。

施設側は危険な場所を洗い出し、対策を講じることが必要です。

防犯カメラを設置すると「ここは何人かコケそうになってる」「ここに障害物がある」など、事故が発生する危険性の高い場所を把握できます。

まとめ

今回は介護施設に防犯カメラを設置した方がよい理由を紹介しました。

• 不法侵入を防止する
• 人員不足をカバーできる
• 高齢者虐待を防止する
• 夜間徘徊を防止する
• 利用者同士のトラブルを防止する
• 転倒事故の対策につながる

防犯カメラの導入には費用がかかりますが、トラブル予防や安全確保のためには必要不可欠なものです。

院長様・事務長様には、ぜひ防犯カメラの導入をご検討いただき、施設の安全を確保していただければと思います。